会社が入居しているビルは朝の時間帯はエレベーターが非常に込む。先日もエレベーターホールで待っていたらなかなか下りてくる気配がないので、よし階段を登って上がろうと思った。

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会社は19階にある。でも、4階、13階、14階がないので、実質上は16階に当たる。前回階段を登ったのはいつだったのだろう、遠い昔のように思えた。でも、最近運動不足だし、簡単に登れるかもしれないしと思いも手伝って、薄暗い照明の中を登り始めた。1~2階まではよかった。が、5階ぐらいで息が苦しくなった。いや、こんなはずがないと気合を入れて登り続けたが、9階が限界だった。ハーハーと息をしながら、9階でエレベーターに乗るしかなかった。体力がこんなに落ちていたなんて信じがたいものだった。でも、人はいつもこうなのかもしれない。ある事実が目の前に起きてそれまで認めたくなかった何かを認めざるを得ないのだ。

何が何でも一時中断していた運動を再開しようと強く思うのであった。

金美蘭